Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

生死にかかわる問題ではないけれど

 早いもので2015年もあと3ヶ月となりました。


 以前も書いた話ですが、ここ数年、趣味に費やす時間を捻出するのが非常に困難で、映画の鑑賞本数は減る一方です。映画を見ている時間よりも、映画を見たくて悶々とする時間の方が長くて、これではまるで「趣味は映画」じゃなくて、「どうすれば映画を見る時間が作れるのだろうかと思い悩むことが趣味」みたいな感じになっていました。何て不毛な。年間200本以上は必ず見ていたのに、年を追うごとに減り続け、2013年はついに年間28本、昨年2014年は25本(劇場・レンタル・TV放映全て合わせて)まで落ち込んでしまいました。別に映画見なくても死なないけど、寂しいですよ、やっぱり。映画ヲタとしては、何のために毎日頑張って働いてるのかなあと。


 フラストレーションが溜まりに溜まって呼吸困難に陥りそうだったので、今年は割り切って「時間が確保できたら(15分だけでもいいから)とにかく映画を見る」「選り好みしないで手近で見られるものを見る」ことにしました。劇場でゆっくり2時間見たいというのが本音なわけですが、それが出来ないならTVで録画した吹替洋画を5日かけて1本見終えるのでもいいじゃないか、悶々としているよりはずっとましだろう、と。そんなこんなで、取り組んで9ヶ月。何とか鑑賞本数は回復してきました。9月末時点で80本、このペースでいけば久々100本越えられるかもです。伊藤計劃の長編を映画化した三部作『屍者の帝国』『虐殺器官』『ハーモニー』、黒沢清の新作『岸辺の旅』、見に行きたいなあ。


 明日から何回かに分けて、今年見た映画でまだブログに感想を書いていなかったものについて簡単に書き記していきたいと思います。