Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

『アメリカ映画100』シリーズ 80年代アメリカ映画100』(芸術新聞社)

80年代アメリカ映画100 (アメリカ映画100シリーズ)

80年代アメリカ映画100 (アメリカ映画100シリーズ)


 芸術新聞社の『アメリカ映画100』シリーズ、『80年代アメリカ映画100』。80年代といえば、正に中学から大学に至る我が青春時代だ。70年代の陰りを払拭したレーガン政権のマッチョなアメリカ、90年代に繋がるMTV文化の走り、リアルタイムで接したが故に様々な思いが交錯する映画群ではある。編集は北沢夏音、渡部幻。コラムの執筆者は、大場正明川本三郎ピーター・バラカン、大森さわこ、町山智浩塚本晋也滝本誠らお馴染みの面々。山下敦弘×松江哲明の対談も。紹介されている作品は、


レイジングブル』『天国の門』『シャイニング』『殺しのドレス』『グロリア』『ブルース・ブラザース』『最前線物語』『普通の人々』『ロング・ライダース』『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』『フォービデン・ゾーン』『レッズ』『レイダース/失われた聖櫃』『エクスカリバー』『ニューヨーク1997』『ミッドナイトクロス』『プリンス・オブ・シティ』『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『白いドレスの女』『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』『カリフォルニア・ドールズ』『死霊のはらわた』『ブレードランナー』『遊星からの物体X』『ビデオ・ドローム』『E.T.』『ガープの世界』『ソフィーの選択』『評決』『ランボー』『48時間』『ダイナー』『ワン・フロム・ザ・ハート』『ハメット』『コヤニスカッツィ』『女優フランシス』『マイライバル』『トッツィー』『センチメンタル・アドベンチャー』『スカーフェイス』『ライトスタッフ』『シルクウッド』『カメレオンマン』『ランブルフィッシュ』『ストリーマーズ』『スター80』『再会の時』『バロウズ』『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『パリ、テキサス』『ラヴ・ストリームス』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『アマデウス』『ナチュラル』『ターミネーター』『ストリート・オブ・ファイヤー』『ブラッドシンプル』『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』『レポマン』『チューズ・ミー』『ストップ・メイキング・センス』『バーディ』『スプラッシュ』『ハーヴェイ・ミルク』『未来世紀ブラジル』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『アフター・アワーズ』『ブレックファスト・クラブ』『蜘蛛女のキス』『カイロの紫のバラ』『フール・フォア・ラブ』『MISHIMA』『ブルーベルベット』『ザ・フライ』『エイリアン2』『プラトーン』『スタンド・バイ・ミー』『ハンナとその姉妹』『ダウン・バイ・ロー』『モスキート・コースト』『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』『フルメタル・ジャケット』『ロボコップ』『ウォール街』『メイトワン1920』『月の輝く夜に』『ザ・デッド/「ダブリン市民」より』『最後の誘惑』『存在の耐えられない軽さ』『バード』『トーク・レディオ』『ウォーカー』『ダイ・ハード』『戦慄の絆』『ヘア・スプレー』『ドゥ・ザ・ライト・シング』『セックスと嘘とビデオテープ』『ドラッグストア・カウボーイ』『恋人たちの予感』『ヘザース』。


 見ているのは91本。当時は(憧れの70年代映画に比べ)軽いよなあ80年代の映画って、と思っていた節があるが、こうしてみるといやいや面白い映画もたくさんあったよなあと思う。未見のもので気になるのは、何と言っても『プリンス・オブ・シティ』(シドニー・ルメット)と『チューズ・ミー』(アラン・ルドルフ)だ。