Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

『暗殺のオペラ』 (ベルナルド・ベルトルッチ)

 ゴールデンウィーク4日目。今日こそ映画館へ、池袋新文芸坐で開催中のヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブに行こうと狙っていましたが、結局、家の用事で外出できないまま1日終わってしまった・・・。辛い。連休残り3日間の内に、何とか1本でも見に行きたいのだが・・・。

 

 気を取り直して。

 ベルナルド・ベルトルッチ監督『暗殺のオペラ』(1969年)鑑賞。ベルトルッチ20代後半のTVムービー。出演ジュリオ・ブロージ、アリダ・ヴァリ、ティノ・スコッティ、フランコ・ジョバンネリ、ピッポ・カンパニーニほか。暗殺された反ファシズムの運動家の息子が故郷の街を訪れ、父の死の真相を調べるミステリー仕立て。撮影はベルトルッチとの名コンビで知られるヴィットリオ・ストラーロフランコ・ディ・ジャコモと共同)。人物の動き、カメラの移動する呼吸、映像の奥行感、もう画面を見ているだけでウットリですよ。スイカ蚊取り線香、ハム、自転車、水たまり、といった細部が印象に残ります。素晴らしい。それにしても、黒沢清はこの頃のベルトルッチのタッチに大分影響を受けている(そして自分のものとしている)のではないかなあ。

 

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