ア-シュラ・K・ル=グウィン『空を駆けるジェーン』(1999年)読了。『空飛び猫』『帰ってきた空飛び猫』『素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち』に続く「空飛び猫」シリーズ4作目。
本作の主人公は末っ子の黒猫ジェーン。好奇心旺盛で独立心の強いジェーンは「普通の猫にはないこの羽根は何のためにあるのだろう」と考えます。やがてジェーンは、田舎の平和な生活を飛び出して1人で冒険の旅に出ます。本作でも猫たちの思考や行動様式、猫と人間の関係性、ジェーンが旅先で出会う他の動物たちの反応(擬人化され過ぎてないのが良い)が上手に描かれていて、楽しい作品でした。