Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

『ロックンロール・サーカス』(マイケル・リンゼイ=ホッグ) 

 

 仕事帰り、近所のシネコンで『ロックンロール・サーカス The Rolling Stones Rock and Roll Circus』鑑賞。1968年に「ロックンロールとサーカスの融合」をコンセプトにTV番組として撮影されたがお蔵入り、1996年にソフト化されようやく陽の目を見た伝説のショウが4Kレストア版で劇場公開。

 

 出演はローリング・ストーンズジェスロ・タルタジ・マハールザ・フー、マリアンヌ・フェイスフル、ザ・ダーティ・マック(ジョン・レノンエリック・クラプトンミッチ・ミッチェルキース・リチャーズ)、オノ・ヨーコ。何しろ50年以上前の映像なんで出演者は皆若くて元気いっぱい。一番可愛かったのはマリアンヌ・フェイスフル・・・じゃなくて、キース・ムーンでしたね!

 

 ホストのストーンズは「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」に始まり「パラシュート・ウーマン」「ノー・エクスペクテーションズ」「無情の世界」「悪魔を憐れむ歌」「地の塩」の6曲を披露。重くのたうつような演奏、若きミック・ジャガーの粘っこいヴォーカルと挑発的な動き。何だか違和感あるなと思ったら、ステージにはブライアン・ジョーンズの姿が。ストーンズに特に思い入れはありませんが、本作やゴダールの『ワン・プラス・ワン』(1968年)など見るとこの時代の彼らは確かに特別な魔力を放っていると思います。

 

 仕事疲れでかなりよれよれの状態でしたが、66分の丁度良い上映時間に気合の入った演奏がてんこ盛りで、鑑賞後はお目目パッチリ、元気回復しました!こういった音楽映画を毎日レイトショーでかけている映画館があればいいのになあ。