Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

追悼・原田芳雄

 ハル・アシュビーが監督したストーンズのライヴ映画『ザ・ローリング・ストーンズ/レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』(1982年)。映画のチラシに、こんなコメントが寄せられていた。
  

 閉ざされた窓々を足蹴にはしても、思い入れてる暇はもうないのかもしれませんから/時にはこういう飛び道具だって使いこなすのさ!


 ごめんなさい、手元にチラシが無いので記憶で書いてます。少し違ってるかも。とにかく、学生時代これを目にして「カッコいい文章書く人だなあ(意味分かんないけど)」と思った。誰かと思ったら、俳優の原田芳雄だった。 


 原田芳雄が肺炎のため亡くなった。享年71歳。


 ハードボイルドな役からコミカルな役まで、どんな役柄にも「原田芳雄」という強烈な個性が滲む役者であった。個人的には鈴木清順作品、大森一樹作品で印象深い。あ、『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』も。最近では、TVM『火の魚』(2009年)がとても良かった。


 合掌。