Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

「ひまわりまつり」(宮城県大崎市)

 お盆休みの最終日、宮城県大崎市「ひまわりまつり」を見に行ってきた。仙台から車で国道4号線を約1時間ほど北上して、会場の大崎市三本木「ひまわりの丘」へと向かう。



 大崎市三本木の「ひまわりの丘」に到着すると、いやあ咲いてる咲いてる。予想を上回るひまわりの量に圧倒された。資料によると、42万本も咲いているのだとか。辺り一面に咲いたひまわりの中に佇んでいると、すっかりソフィア・ローレンな気分である。って古すぎるか。


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 折からの猛暑で、見物客は(自分も含め)いささかバテ気味。しかし、真夏の熱い日差しの中でひまわりは元気一杯だ。青空に向かって大きな花を咲かせたひまわりを見ていると、土壌の放射線を吸収する植物としてひまわりの名が挙がっていたなあとか、先の稲わら汚染問題とか、嫌な話題が頭をよぎる。あんまりほのぼのした気持ちになれないのが自分でもとても悲しかった。



 「ひまわりまつり」を見た後は、大崎市岩出山「手打ちそば もみじ野」に行ってきた。


 加美町から岩出山方面に走ると、看板を発見。側道に折れてそちらに進んでいくと、田んぼに挟まれた一本道に出た。どこにも蕎麦屋など見当たらない。道を間違えたかと思いながら進んでいくと、やがて山道みたいなところへと続き、不安は一層募る。



 時折路肩に「手打ちそば」ののぼりが立っているので、この道で間違っていないだろうと自分に言い聞かせながら進んでいく。そんなこんなで2〜3kmくらい不安なドライヴを続けると、忽然と店が姿を現した。



 全然蕎麦屋に見えない、ロッジ風の意外な外観。店の下方には沢が流れ、雑木林に囲まれた田舎ならではのロケーション。とてもいい雰囲気である。


 妻は天ざる、自分は岩魚天ざるを注文。小皿に載った抹茶塩で天ぷらをいただく。蕎麦は細くてのどごしの良い感じ。ボリュームもあったし、蕗味噌の小皿も嬉しかった。蕎麦湯が特濃だったのも印象的。とても美味しかった。



 帰宅してから調べてみたら、「もみじ野」は地元ではかなりの人気店なんだそうで、休日などかなり混みあうらしい。今回は昼時を外れていたのが良かったのかそれほど待たずに済んだのはラッキーだった。アクセスの分かり難さはいかがなものかと思うけれど(正に「隠れ家」風か?)、店に辿り着くまでの不安感、店構えの意外さ、料理の上手さ、それらを全部含めての面白い体験であった。


 引越し前のブログでは、時々こんな感じで東北のささやかな見聞録を掲載していた。震災以来ごぶさたになっていたので、再開していきたいと思う。ホント、いいところなんですよ東北。