Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

2011年のベスト

ヒア アフター ブルーレイ&DVDセット(2枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]

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 2011年はどうしても震災抜きには語れません。震災発生から数ヶ月間に起きた様々な出来事は、一生忘れられないでしょう。被災地に住む多くの人たちが平和な日常生活を取り戻せることを願ってやみません。また、支援してくださったすべての方々に感謝、感謝です。


 被災地に住んでいるので、2011年は必然的にここ20年で最も鑑賞本数の少なかった年になりました。仙台の某シネコンはいまだに営業再開していません。そんな物理的な理由もありますが、気持ち的な理由も大きかった。震災後は、家族や仕事を放り出して暗闇に逃避するような後ろめたさがあって、なかなか映画館に足が向けられませんでした。単なる気晴らしと分かってはいるのですが・・・。また、日常であんなスペクタクルを目の当たりにした以上、映画に何を求めるのか?という事や、映画なんか見てる場合?とか、映画って一体何なのよ?といった事は映画ファンの皆さんなら誰しも考えざるを得なかったのではないでしょうか。


 そんなこんなで今年は見逃した映画が多過ぎて、とてもベストを選ぶような状況ではありませんので、とりあえず5本を。どれもありきたりなジャンルを使いながらも「まだまだ映画にはこんな事が出来るぞ」と力強く提示してくれたようでとても嬉しかった作品です。「ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル」は昨日見て来たばかりですが、年忘れにもってこいの快作でした。他にはイーストウッドの「ヒアアフター」が色んな意味で忘れられません。


 「MAD探偵 7人の容疑者」(ジョニー・トー、ワイ・カーファイ)
 「エッセンシャル・キリング」(イエジー・スコモリフスキ)
 「ゴーストライター」(ロマン・ポランスキー
 「ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル」(ブラッド・バード
 「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」(エドガー・ライト


 ちなみに、10年前(2001年)のベストはこんな感じ。茨城県水戸市に住んでました。


 「回路」(黒沢清
 「ゴーストワールド」(テリー・ツワイゴフ
 「セシル・B・ザ・シネマ・ウォーズ」(ジョン・ウォーターズ
 「レクイエム・フォー・ドリーム」(ダーレン・アノロフスキー)
 「あの頃ペニーレインと」(キャメロン・クロウ


 20年前(1991年)のベストはこんな感じ。東京都北区に住んでました。「インディアン・ランナー」は今でも心の1本です。


 ワイルド・アット・ハート」(デヴィッド・リンチ
 「コントラクト・キラー」(アキ・カウリスマキ
 「ホット・スポット」(デニス・ホッパー)
 「グリフターズ/詐欺師たち」(スティーヴン・フリアーズ
 「インディアン・ランナー」 (ショーン・ペン)


 それでは皆さま、良いお年を。来年は平穏無事な一年でありますように。たくさんの面白い映画と巡り合えますように。