Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

桜の森の満開の下

オレンジズ&レモンズ(紙ジャケット仕様)

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 何だか最近忙しくて忙しくて。仕事もプライベートもそりゃ忙しい方がいいに決まってるんだけど、こうもやる事が多いと、右から左へこなすのに精一杯で毎日辛いばかりだ。ブログの更新も滞り気味。映画館からもすっかり足が遠のいてしまい、『戦火の馬』も『J・エドガー』も見逃してしまった。嗚呼。


 さすがに疲れたので、4月末の三連休は休息を取ろうと秋田の実家に帰った。天気は快晴。Tシャツでも大丈夫なくらい暖かかった。


 花見をしようと実家の裏手にある公園に行ったら、何とXTCの「The Mayor Of Simpleton」が聴こえてくるではないか。まさかそんな筈は無いと、思わず我が耳を疑ってしまった。幻聴か?音源を辿って公園を歩いたら、何のことはない、売店に置かれたラジカセから流れているFMだった。満開の桜の下、大音量で聴くXTC・・・。これまた何とも趣深いものであった。


 今年は開花が大分遅れたようで、公園の桜は丁度見頃。豪雪で古い桜の木が大分折れてしまったそうで、昨年に比べるとまばらな感じ。でも綺麗でしたよ。





 公園には今年もババヘラさんがおりました。ババヘラって何?という人はネットで検索してみて下さい。あれって秋田県特有の販売システムらしいよなあ。



 花見して、両親と語らって、友人と一杯やって。この三連休は久しぶりにリラックスできた。


 秋田県といえば、訃報がひとつ。「俺節」「編集王」などの作品で知られる漫画家の土田世紀氏が亡くなった。土田氏といえば、何といっても秋田弁飛び交う演歌コミック「俺節」が印象深い。「んがだ、殺すど!」(お前らぶっ殺すぞ!)と秋田弁が思いっ切り活字になっているのを見た時はショックだったなあ。享年43歳。やっぱり同世代の作家であったか。しかし43歳にして肝硬変というのは、さすがは呑んべえの多い秋田県出身者だなあと思う。ご冥福をお祈りします。


俺節 1 (ビッグコミックス)

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