Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

[映画]2013年のベスト


 今年はずっと心身ともに調子が悪くて、会った人皆に「痩せたね」と言われるほど頬の肉が落ちてしまいました。夏頃からは「飛蚊症」の症状が出て、視界に異物が見えるようになってしまいました。参ったなあ、俺ももうトシかなあ、と落ち込んでいたら、今度は車に轢かれてしまったり・・・。幸い軽症で済んだものの今でも若干頭痛と首の痛みが残っています。事故から復帰した矢先、今度は転勤の辞令が。通常業務に加え後任者への引継作業で、何とも慌しい状態のまま年末を迎えることになりました。


 仕事にしても家庭にしても健康状態にしても、立ち止まる訳にはいかないのが今位の年齢なのかなあと思ったりします。甘えは抜きに、来年もとりあえず走るしかないのでしょう。ちなみに年明けから東京本社勤務、10年ぶりの帝都帰還となります。関東の友人の皆さん、よろしくです。

 
 そんな訳で、2013年のベストを。と言いたいところですが、2013年は映画鑑賞本数28本と、ここ30年で最悪の結果となってしまいました。たくさん見れば良いというものではないですが、最低でも月10本、年間120本は見たいなあというのが正直なところです。見逃した映画が多すぎて10本選べるような状況ではないので、とりあえず特に印象に残った3本を挙げておきます。


  『フライト』(ロバート・ゼメキス
  『リアル 完全なる首長竜の日』(黒沢清
  『パシフィック・リム』(ギレルモ・デル・トロ


 『リアル』は久々の黒沢ホラー(でしょ?)に、『パシフィック・リム』は怪獣映画ファン長年の夢を具現化した映像に、ゼメキスの『フライト』は苦い人間ドラマに胸を打たれました。



 ちなみに、10年前、2003年のベスト5はこんな感じ。東京都足立区に住んでいました。


  『ドッペルゲンガー』(黒沢漬)
  『ロード・オブ・ザ・リング二つの塔』(ピーター・ジャクソン
  『六月の蛇』(塚本音也)
  『パンチドランクラブ』(ポール・トーマス・アンダーソン
  『24アワー・パーティピープル』(マイケル・ウィンターボトム


 他には黒沢清がもう一本『アカルイミライ』、デ・パルマの『ファム・ファタール』、香港ノワールの傑作『インファナル・アフェア』、マイケル・ムーアの『ボーリング・フォー・コロンバイン』、そんな年でありました。



 ちなみに20年前、1993年のベスト5はこんな感じ。東京都杉並区に住んでいました。


  『許されざる者』(クリント・イーストウッド
  『シンプルメン』(ハル・ハートリー
  『ソナチネ』(北野武
  『キャプテン・スーパーマーケット』(サム・ライミ
  『ヌードの夜』(石井隆

 
 他にはアルトマンがメジャーに復帰した『ザ・プレイヤー』、『お引越し』(相米慎二)、『青春デンデケデケデケ』(大林宣彦)、タランティーノのデビュー作『レザボア・ドッグス』、『機動警察パトレイバー 2 the Movie』(押井守)、そんな年でありました。