Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

追悼・かしぶち哲郎その2

かしぶち哲郎SONG BOOK

かしぶち哲郎SONG BOOK


 ライダーズ・ナンバーを歌うかしぶちさんの声を聴きたくて、編集盤を作りました。選曲は下記の通り。


 1「CLINIKA (Unreleased Vocal Version)」(『Tetsuroh Kashibuchi SONGBOOK』より)
 2「Morons Land」(『Dire Morons TRIBUNE』より)
 3「Curve」(『Dire Morons TRIBUNE』より)
 4「さすらう青春」(『P.W Babies Paperback』より)
 5「Moon Note Suite(Live)」(ソロライブ盤『Live Egocentrique』より)
 6「ダムとパール(Live)」(ソロライブ盤『Palinka Live 2008』より)
 7「バック・シート(Live)」(ソロライブ盤『Live Egocentrique』より)
 8「ひとは人間について語る」(『P.W Babies Paperback』より)
 9「Pain Rain」(『Chia!』より)
 10「ラスト・ファンファーレ」(『Chia!』より)
 11「砂丘」(『MOONRIDERS』より)


 かしぶちさんのヴォーカル曲は他にも「紡ぎ歌」「ガールハント」等があります。『Tokyo7』にはメンバー6人がそれぞれヴォーカルを担当した「6つの来し方行く末」が収録されています。以前にも書きましたが、「6つの来し方行く末」でかしぶちさんが「11月にはコートを羽織って」と歌いだす部分は何度聴いてもゾクっとします。あれぞ正しく大人の色気ってやつです。決して声量のある上手いヴォーカルとは言い難いけれど、何とも深い味わいがあるのです。


 2011年末の無期限活動休止宣言、事実上のラスト・アルバムとなった『Chia!』に収録された「who’s gonna be reborn first?」という曲など、今となっては彼らの思いが痛いほどに伝わってきます。


 今年も残るところ後一日。この編集盤を聴いてかしぶちさんを追悼しながら、静かに過ごしたいと思います。


 2014年が明るく楽しい一年でありますように。