Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

救い出される、とかその他

救い出される (新潮文庫)

救い出される (新潮文庫)


 仕事や日常生活で辛い事があった時、一番の気晴らしは友人と話すこと。自分ひとりでは整理し切れずに悶々としていた事柄が、言葉に出してみることによって、また友人の助言を得ることによって、次第にクリアになっていく。自分の立ち位置みたいなものが明確になり、もう少し頑張れそうだと思う。この感覚は昔も今も変わらない。


 ここ何度か、学生時代の友人たちと会う機会があった。昨年暮れに先輩たちと忘年会があって、1月には同期のI君と、先の土曜には後輩の皆さんとお話しする機会に恵まれた。昨年からどうも何か歯車が狂ってしまったみたいに仕事も生活も上手く回せなくなっていて、体調も悪いし、ひどい手詰まり感に苛まれている。そんな時に、友人たちと話しができたのは大きな救いになったことを書き記しておきたい。皆さまありがとうございました。


 と、ここからはいつものヲタ話に戻る。


 本屋に行って驚いたことに、エルモア・レナードの西部小説が出ているではないか!しかも村上春樹訳。チャンドラーに続いて、今度はエルモア・レナード、これは嬉しいなあ。出ていたのは「オンブレ」(新潮社)というタイトルで、マーティン・リット監督、ポール・ニューマン主演「太陽の中の対決」として映画化された表題作、これも映画化された「三時十分発ユマ行き」の中編二本収録。即購入。読むのが楽しみだ。村上春樹の翻訳仕事では他にも「村上柴田翻訳堂」シリーズから「宇宙ヴァンパイアー」(トビー・フーパー監督「スペースバンパイア」原作)や「救い出される」(ジョン・ブアマン監督「脱出」原作)など、面白い作品を紹介している。これからも注目していきたい。


オンブレ (新潮文庫)

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決断の3時10分 [DVD]

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