- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2009/05/22
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『100挺のライフル』 100 RIFLES
監督/トム・グライス
脚本/トム・グライス、クレア・ハフェーカー
音楽/ジェリー・ゴールドスミス
出演/ジム・ブラウン、バート・レイノルズ、ラクエル・ウェルチ、フェルナンド・ラマス
(1969年・110分・アメリカ)
60年代の終わり、本場ハリウッドの西部劇を席巻する勢いで大ブームとなったマカロニウエスタン。イタリア勢に対抗するべく(と言うよりもその影響下で?)作られたアメリカ製のアクション西部劇の1本『100挺のライフル』。監督はブロンソン主演の『軍用列車』(1976年)等を手掛けたトム・グライス。
20世紀初頭のメキシコ、ネイティヴ・アメリカン「ヤキ族」が叛乱を起こし、メキシコ軍のベルドゥーゴ(フェルナンド・ラマス)率いる討伐隊と激しい戦いを繰り広げていた。銀行強盗のジョー(バート・レイノルズ)を追って来た保安官ライデッカー(ジム・ブラウン)は、戦闘に巻き込まれ、やがて叛乱軍に協力する羽目になるのだが・・・。
黒人保安官とネイティヴ・アメリカンが手を組んで革命を起こすというお話。バディものの楽しさもあり、派手なアクションの連打で最後まで飽きさせない。ジェリー・ゴールドスミスの音楽も絶好調。オールドファンにはもっとスマートな西部劇が好まれるであろうが、マカロニ好きの俺としてはこれくらい泥臭いほうしっくり馴染むなあ。
70年代ののセックス・シンボル、ラクエル・ウェルチがネイティヴ・アメリカンの女戦士サリータを演じて野性味溢れる魅力を発揮。ハッキリ言ってこの映画最大の見せ場は、彼女のシャワーシーンである。敵軍を油断させる為、給水場で水浴び(ただし裸はなし)して見せる場面のスペクタクルは、銃撃戦や列車転覆の見せ場を遥かに凌駕する。ちなみに本作は、黒人男性と白人女性のベッドシーンを初めて映し出したメジャー映画なのだという。
マカロニウエスタン好きは、アルド・サムブレルに注目。冒頭でバート・レイノルズのお相手として登場するのは何とジェス・フランコ作品で知られるカルト女優のソリダット・ミランダではないか。ジェス・フランコ作品の時よりもぽっちゃりしていて可愛い感じ。