Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

会えるうちに会った方が、ピアノとでんぱ、とかその他 

 先の金曜日、旧友のくにとも師が出張で上京してきたので、秋葉原で落ち合って久しぶりに一杯。くにとも師とはとても古い付き合いになるので、遠慮なく思う存分ヲタ話に花を咲かせてきた。遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。最近「友人には会えるうちに会っておいた方が良い」と思い知らされるような出来事が続いていたので、今年は皆に会って回りたいなあと思う。物理的に距離の離れてしまった故郷の友だちなんて、生きてるうちに後何回会えるかわからないもんね。


 話変わって。3月8日、アメリカのSF・ミステリー作家ケイト・ウィルヘルムが亡くなりました。享年89歳とのこと。ケイト・ウィルヘルムといえば『鳥の歌いまは絶え』(1976年)、サンリオSF文庫再訪をしていた時に読みました。人類が生殖能力を失った未来、旧人類とクローンによる新人類の対立を描くお話で、物語を読む醍醐味、小説ならではの繊細な情感、そしてSFだからこそ描ける壮大なヴィジョン、その全てが味わえる素晴らしい作品だった。早期の復刻が真に望まれる一冊だと思う。ご冥福をお祈りします。


鳥の歌いまは絶え (1982年) (サンリオSF文庫)

鳥の歌いまは絶え (1982年) (サンリオSF文庫)


 話変わって。7人組の新体制となったでんぱ組.incの新曲『おやすみポラリスさよならパラレルワールド』(作詞:浅野いにお 作曲:H ZETT M)のMVがYou-tubeにて公開された。いやこれ攻めてるなあ、と嬉しくなったですよ。ピアノトリオH ZETTORIOのH ZETT Mがまるでメンバーの一員のごとく大活躍。M氏は以前『ムジカ・ピッコリーノ』にゲスト出演した時に見たことがあったけど、こんなカッコイイ人だったのね。ピアノが前面にフィーチャーされた曲は『破! to the Future』『ムなさわぎのヒみつ?!』などがすぐに思い浮かぶので、ピアノはでんぱと相性が良いのかも。MVのディレクターは志賀匠氏。ソビエトのB級SFみたいな映像センスが愛らしい。やっぱ志賀監督天才じゃないですかね。大好きなムーンライダーズの『月面讃歌』のジャケ写もちょっと思い出したり。応援してます本当に!