『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
監督/デヴィッド・イエーツ
脚本/スティーヴ・クローブス(原作/J・K・ローリング)
撮影/エドゥアルド・セラ
音楽/アレクサンドル・デプラ
出演/ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント、レイフ・ファインズ、アラン・リックマン
(2011年製作・130分・イギリス/アメリカ映画)
人気ファンタジー・シリーズ第7作『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』。何か派手な映画を見たくて、映画館まで行ってしまいました。何だかんだ文句言いながら、全作見てるなしかし。
監督がデヴィッド・イエーツに代わって以降は、画調も演出も思い切ってダーク・ファンタジー方向に振り切った印象。特に前作『死の秘宝 PART1』は演出が思いのほかしっかりしており、シリーズで一番面白かった。最終回となる今回は、永井豪先生の『凄ノ王』ばりの学園超能力バトルが繰り広げられ、大人も子供も死人続出。かなりグロテスクな描写も満載されている。親子連れで見に行った親御さんはびっくりしたのではあるまいか。個人的には充分に楽しめたけれど、果たして子供たちがああいうの見たがってるのかなあと疑問ではある。
それにしても、主人公たちはいったい何歳くらいの設定なんだろうか。ハ・ポ役のラドクリフ君は胸毛もたくましく成長しており、見た目はもうすっかり大人。友人ロン役のグリント君もどことなくおっさん臭い感じになっていた。多分高校生ぐらいの設定だろうか。ならばやっぱり『凄ノ王』だと言いたいところだが、残酷描写はあれどエロ要素がすっぽり抜け落ちてるのが永井豪先生との大きな違いか。って比べる相手を間違えてるか。
最寄りのシネコンでは3D上映がメインらしくて、3Dは字幕版と吹替版両方やっているのに、2Dは吹替版のみの上映だった。2Dの字幕版を見たかったので、仙台にあるミニシアター、チネ・ラヴィータのレイトショーで鑑賞。チネ・ラヴィータは、静かな場面になると隣にあるゲーセンの騒音が漏れ聞こえてくるので興を削がれる。今回もハ・ポが死者と再会するしんみりした場面等でゲーセンの騒音が聞こえて参った。あれはいかがなものかと思う。