- アーティスト: ムーンライダーズ
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1995/12/16
- メディア: CD
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
ムーンライダーズはデビュー以来、クラウン、ジャパン・レコード、RVC、キャニオン・レコードと移籍を繰り返しながら活動を続け、1986年には10周年を迎えた。同年6月にリリースされた12インチシングルが『夏の日のオーガズム』。
収録曲は、
M-1.「夏の日のオーガズム」(作詞/鈴木慶一・鈴木博文 作曲/ムーンライダーズ)
M-2.「今すぐ君をぶっとばせ」(作詞/鈴木慶一 作曲/ムーンライダーズ)
M-3.「夏の日のオーガズム (Poolside Mix)」
(アナログ盤では、M-1がSIDEA、M-2〜3がSIDEB)
ムーンライダーズにはあんまりスポーティーな印象が無いけれど、意外に「夏」や「海」をテーマにした曲が多い。「夏」や「海」をテーマに編集盤が作れるくらいだ。「夏の日のオーガズム」「トラベシア」「太陽の下の18才」「くれない埠頭」「9月の海はクラゲの海」「海の家」「イエローサブマリンがやってくるヤア!ヤア!ヤア!」「ケンタウルスの海」等々・・・。ボーナス・トラックは「冷えたビールがないなんて」と「Yes Coke Yes '84 (You're Always There)」」かな。それはさておき。個人的にライダーズといえば、コートを羽織っているというか、秋・冬のイメージが強い。いつも暮れにコンサートをやるので、その印象が強いせいだろうか。
M-1「夏の日のオーガズム」は曲調も歌詞も(ライダーズにしては)ストレートなポップ・チューンだと思う。これが清涼飲料のCMに使われてシングル・ヒットしても不思議ではないというか。でもサザンやチューブ等のいわゆる邦楽「夏」ソングに比べると、何かがおかしい。ずっと日陰にいたいというか、描かれた人物のテンションが格段に低くて、とっても控えめだ(エッチ度なら負けてないけど)。個人的には暑い夏が大の苦手なんで、このローテンション(なんだけどそれなりに夏を満喫したい的)な感じ、しっくりくるところがある。後、「夏の日のオーガズム」は間奏部分が大好きなんだよなあ。聴くたび強烈に80年代のことを思い出す。
カップリングのM-2「今すぐ君をぶっとばせ」は威勢のいいタイトルとは裏腹に、歌詞に描かれた人物が強気なのか弱気なのかさっぱり分からないところが実におかしい。(多分弱気なのだろう)バックでニュー・ウェーヴっぽいギターがペキペキ鳴っている。
「夏の日のオーガズム」は1991年にCD化(1995年リイシュー)され、現在は『ワースト・オブ・ムーンライダーズ』(ボーナストラックとして収録)、または2006年リリースのベスト盤『NEW DIRECTIONS OF MOONRIDERS VOL.1』で聴くことが出来る。