Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

『ストリート・オブ・クロコダイル』(スティーブン・クエイ、ティモシー・クエイ) 

 水曜の夜、学生時代の先輩であるGさん、Kさん、Mさんと久しぶりに飲んできました。皆さんとお会いするのは、約10年ぶり。皆さんお元気そうで何よりでした。Mさんは上半身がガッチリと逞しくなり、あごひげなぞたくわえて別人みたいでした。Gさんは体型も穏やかな物腰も10年前と変わらない感じでしたが、何故か老けメイクで現れたみたいに見えたなあ。驚いたのはKさんで、10年前どころか、学生時代からほとんど変わってないんじゃないかと思うくらい若々しい。職業柄ラフなスタイルだったせいもあるのでしょうが、とても50前とは思えないのでありました。神保町界隈で、1軒目は古民家を改装した店、2軒目も蔵を改装した店、とレトロ調の店をハシゴしました。久しぶりに先輩方と会えたのが嬉しくて、終電帰り。


 学生時代、Kさんの一押しだったのが『ストリート・オブ・クロコダイル』。英国の人形アニメーション作家ブラザーズ・クエイ(双子)の作品です。ソフト持ってるんで、久々に再見してみました。


 博物館?に迷い込んだひとりの男。そこに展示されていた箱を開けてツバを垂らすと、中の装置が動き出す。拡大鏡で見たその中には「ワニ通り」があり、異形の者たちがうろついていた・・・。内臓、生肉、ネジ、人形を解体する仕立て屋、等々、怪奇映画のごとき不気味なイメージが頻出する人形アニメで、お話の意味はさっぱり分からないけど隅々まで面白い。特に、鏡で遊ぶ少年の姿が忘れられません。


(『ストリート・オブ・クロコダイル』STREET OF CROCODILES 監督・撮影/スティーブン・クエイティモシー・クエイ 原作/ブルーノ・シュルツ 音楽/レシュ・ヤンコフスキ1986年 20分 イギリス)



ブラザーズ・クエイ ショート・フィルム・コレクション [DVD]

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