Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

『メカニック』(サイモン・ウェスト)

 ジェイソン・ステイサム主演『メカニック』(2011年)鑑賞。これまた大分前にテレビ東京午後のロードショー」で放映された日本語吹替版にて。監督マイケル・ウィナー+主演チャールズ・ブロンソンのコンビによる同名映画(1972年)のリメイク版です。


 殺し屋の師弟対決というお話は同じで、終盤までの展開はほぼオリジナルに忠実です。結末だけは違っていて、これはブロンソンとステイサムのキャラクターの違いによるものだろうと思います。何しろステイサムには引退間際のお師匠様という老成した感じはゼロで、まだまだ元気一杯だもんなあ。


 オリジナルはウィナーらしい陰鬱な雰囲気が捨てがたい佳作でしたが、本作もそれなりに楽しめました。監督は『コン・エアー』『トゥームレイダー』の大味野郎サイモン・ウェスト。本作で勢い付いたか、この次は『エクスペンダブルズ2』なんか撮ってます。リメイク版『メカニック』の成功要因は監督の手腕と言うより、9割9分ステイサムのシャキっとした魅力に負っているように思います。そんなに熱心なファンとはいえませんが、ステイサムはけっこう好きですね。ガイ・リッチーの『スナッチ』『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』の頃から気になってました。まさかここまで「アクション・スター」として大成するとは想像してませんでしたが。


(『メカニック』The Mechanic 監督/サイモン・ウェスト 脚本/ルイス・ジョン・カリーノ、リチャード・ウェンク 撮影/エリック・シュミット 音楽/マーク・アイシャム 出演/ジェイソン・ステイサムベン・フォスター、トニー・ゴールドウィンドナルド・サザーランドミニ・アンデン、ランス・ニコルズ 2011年 100分 アメリカ)


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