Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

MGG Jazz Buddy 18th LIVE -MGG COMPLETE SERIES vol.3-


 昨日(11日)、学生時代の友人Mさんが参加しているJAZZバンド、「MGG Jazz Buddy」のLIVEに行ってきました。MGG Jazz Buddy 18th LIVE -MGG COMPLETE SERIES vol.3-(千葉県教育会館大ホール)。MGG Jazz Buddyは総勢17名のビッグバンド。会場はJAZZファンらしき(比較的年齢層の高い)お客さんでいっぱい。


 今回のLIVEはカウント・ベイシーのアルバム収録曲を丸ごと演奏するMGG COMPLETE SERIESの第3弾、とのことで『THIS TIME BY BASIE - HITS OF THE 50S & 60S 』(1963年)を全曲演奏するという企画だった。『THIS TIME BY BASIE - HITS OF THE 50S & 60S』は当時のポピュラーソングのヒットナンバーをビッグ・バンド・アレンジで演奏したアルバム。アレンジャーは、『夜の大捜査線』『ゲッタウェイ』等々のサントラ仕事やヒット曲「ソウル・ボサノヴァ」で映画ファンにも馴染み深いクインシー・ジョーンズ



 LIVEは2部構成。第1部は『THIS TIME BY BASIE - HITS OF THE 50S & 60S 』の企画を引き継いで、70年代以降のヒットナンバーをビッグ・バンド・アレンジでカヴァー。『アナ雪』の「LET IT GO」、『魔女の宅急便』で使用されたユーミンのメドレー「ルージュの伝言/やさしさに包まれたなら」、ゴダイゴの『銀河鉄道999』、NHK朝ドラの主題歌(宇多田ヒカルの「花束を君に」)等。プラス、オリジナル曲『THIS TIME BY MGG』の全7曲。今回はJAZZバンドのLIVEなど初めての娘(5歳)を伴って行ったので、この選曲(ある意味とても敷居の低い)はありがたかった。飽きずに楽しく聴いてました。かつ、隣に座っていたおじさんがユーミンのメドレーに激しく反応していたのが印象的だった。思い出の曲、なのかもね。


 休憩を挟んでの第2部は、いよいよ『THIS TIME BY BASIE - HITS OF THE 50S & 60S 』。これぞビッグ・バンドの醍醐味!と言いたくなるような「THIS COULD BE THE START OF SOMETHING BIG」のゴージャスな演奏でスタート。 MCはアナログ盤のA面、B面の区切りの部分のみ。快調なテンポで次々と演奏を繰り出していく。「愛さずにはいられない」「ムーン・リヴァー」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「ウォーク、ドント・ラン」等、「アパートの鍵貸します」 のテーマまで全11曲。アンコール2曲(うち1曲は星野源のあの曲だったんで、娘も「これ知ってる!」と大喜びであった)にてLIVEは終了。友人のMさんは担当のサックスに加えてフルートも!元気な姿が拝見出来て嬉しかった。


 MGG Jazz Buddyの演奏を聴いたのは2012年以来と勘違いしていたが、確かめてみたら2010年の9月以来であった。当時自分は仙台に住んでいて、地元の大型音楽イベント「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」に彼らが遠征してきた時だった。(当時の記事http://cul-de-sac.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-783d.html)それから何度もMさんに声を掛けていただいていたのに、なかなかタイミングが合わなくて、見に行けてなかったのでようやく再見できて嬉しかった。次もまた是非聴きに行きたいと思う。それにしても、あの大所帯でずっと活動を続けているのは凄いなあと思う。


 映画ヲタとしての追記。第2部ではステージ背後に演奏曲を解説した映像が流れた。3曲目「ONE MINT JULEP」では、「名画『キャロル』にも使用された」との解説が。『キャロル』といえば、トッド・へインズ監督、パトリシア・ハイスミス(元祖イヤミスの女王)原作の恋愛映画。これは見て確認せねば、と。