Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

ごくつぶし、コーマンスクールとか、その他


 娘(幼稚園年長)に「工作をするのでお手伝いして!」と言われたので、付き合うことにした。娘に命じられ、紙を丸めて細い筒状にしたものをつなげて、1メートルくらいの棒を作らされた。それに娘が彩色していく。これ、何を作ろうとしてるのかと聞くと、「死神乙女のカマ」だという。「死神乙女」って、高橋留美子先生原作のアニメ『境界のRINNE』の登場人物。死神なんででっかいカマを使うのだ。娘はディズニーアニメを卒業しつつあり、最近は「プリキュア」一辺倒だったのでこれはさすがにいかがなものかと思い、『境界のRINNE』を見せたらすっかり気に入ってしまったのだった。それにしても死神のカマを作ろうとするとは思わなかった。刃の部分に銀色の折り紙を貼って完成。オリジナルより大分ファンシーなものに仕上がってるような。出来上がったカマで何をして遊ぶのかと思ったら、「このごくつぶし!ごくつぶし!」と六道乙女の真似をし始めたので爆笑。妻は「幼稚園児が言う台詞じゃない」と激怒していたが。前途有望だよまったく。


境界のRINNE T.W.B. 六道りんね&死神のカマ

境界のRINNE T.W.B. 六道りんね&死神のカマ


 話変わって。先日亡くなった名カメラマン、ロビー・ミュラーの追悼記事が様々ネット上に上がっている。遠山純生氏はツイッターでロビー・ミュラーが撮影、ポール・バーテルが監督した『ギャンブル・ブラザース』という未公開作品を紹介していた。友人の妙愛博士にメールしたら、しばらくしてこんな返信が。ジム・ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を見たら、EDのクレジットにポール・バーテルへの謝辞があった、と。これはなかなか面白い発見ではないか。ロビー・ミュラーは『ダウン・バイ・ロー』以降ジャームッシュとコンビを組むことになる。しかるにジャームッシュミュラーの結びつき、ミュラーアメリカ映画進出の影にはポール・バーテルの存在があったのではないかと。タランティーノがデビュー作『レザボア・ドッグス』でモンテ・ヘルマンの協力を仰いだことを思い出す。やはりアメリカン・インディペンデント映画にはコーマン・スクールの存在が大きいのだなと再認識した次第。しかしジャームッシュとポール・バーテルという全く芸風が違う組み合わせなのが面白い。何しろバーテルといえば『フランパン殺人』や『デス・レース2000年』で知られる人物だ。



 話変わって。ムーンライダーズ鈴木慶一氏が、曲を提供したアイドル寺嶋由芙さんの生誕イベントにゲスト出演。といっても演奏したわけではなくて、トークコーナーにゲスト出演して対談をしたのだった。その模様がBS朝日の情報番組「japanぐる〜ヴ」にて紹介されると言うのでチェックしてみた。慶一さんは「アイドルの生命はサッカー選手と同じで10年くらい」ではないかと延べ、自分の寿命もあと10年くらいだろうからここからは1年10%、濃密に1年1年を過ごしましょう、みたいなもの凄いアドバイスをしていた。で、アイドル生命が終わり「元アイドル」となって方向性変えたい時には私がプロデュースしますよと。これ、「元」になる前に「アイドル」の今でもいいからすぐにやって欲しいですよ。原田知世の奇跡よもう一度。慶一プロデュースの女性ヴォーカルアルバム決定版を聴いてみたい。ゆっふぃー、すぐにオファーを!アイドル史に名が残るぞ。対談は慶一さんのリラックスした様子、ゆっふぃーの聡明そうな受け答えも好印象でありました。しかしムーンライダーズ以外にも切れ間なく活動を続けているとはいえ、ゆっふぃーのファンからすると慶一さんて「誰このおじいさん」みたいな感じなのだろうか。


きみが散る (初回限定盤)

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 今気がついたが、娘が幼稚園で「このごくつぶし!」とかやってたら、担任に「この娘の父親は家でこうやって奥さんに叱り付けられてるのか」とか思われるかもしれない・・・。笑ってばかりもいられんな。