Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

『ネアンデルタール, JFK, JWL, JLG』(鈴木慶一)

 

 ムーンライダーズゴダール。1980年リリースのアルバム『カメラ=万年筆 CAMERA EGAL STYLO』には『彼女について知っている二、三の事柄』『アルファビル』なんて曲が。同アルバムのプロモーション・フィルムのタイトルは『小さな兵隊』だったりする。

 

 フロントマンの慶一さんはTwitterゴダールの死について「今世紀最大のショック」と書き記していました。そう言えば慶一さんにゴダールが出てくる曲があったなと。2011年リリースのソロ・アルバム『ヘイト船長回顧録 In Retrospect』に収録された、『ネアンデルタール, JFK, JWL, JLG』。

(過去の記事 https://kinski2011.hatenadiary.org/entry/20111229/p2

 

悲しさが ある日の朝に 両肩に降りかかって来ても それを叩き落とさないでくれ 埃や塵じゃなくて 大事なものだから

いつかブルーズ手に入れるんだ JLGの目の中にあった JWLの耳の中にあった」 

 

 JFK, JWL, JLGとは、ケネディ大統領(John F. Kennedy)とジョン・レノン(John Winston Lennon)、そしてゴダールJean-Luc Godard)。改めて聴いてみると、これもまた追悼曲のようだ。追悼曲といえばムーンライダーズにはレノンの追悼曲もある。『Elephant』(1981年)。

 

 先日読んだ『それからの彼女』にはゴダールとレノンが激しい口論を繰り広げる場面が出てきました。ビートルズ主演版『ワン・プラス・ワン』挫折の顛末について、自分は全く知らなかったけど、ビートルズマニアには有名な話なのかな?ならば、慶一さんが知っててこの2人を曲の中で並べたとしても不思議ではない。

 

 それにしても、ゴダールについてはいくらでも書けそうな気がします。何なら年内ずっとゴダール絡みのネタで続けられそうだ。やらないけど。そんなに興味があったのかと思いますね我ながら。

 

 さておき、本日はこれからムーンライダーズ『It's the moooonriders』リリースを記念したレコ発ライブなのです。あいにくの悪天候ですが、いざ行かん三軒茶屋へ!