ディノ・リージ監督『セッソ・マット』(1973年)鑑賞。池袋新文芸坐にて。併映は『女性上位時代』、音楽トロヴァヨーリ特集という好企画。今回は時間の都合で『セッソ・マット』のみ鑑賞。
主演ラウラ・アントネッリ、ジャンカルロ・ジャンニーニ。アントネッリとジャンニーニが様々なシチュエーションのカップルを演じる全9話の艶笑オムニバス。奥様と使用人、貧乏の子沢山、老け専、精子提供者とナース、極道の妻、等々。予想以上に馬鹿馬鹿しい代物だった。楽しかったけど。ウディ・アレンのオムニバス映画『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』(1972年)と二本立てするといいかも。この二本を並べると、様々な性癖のカタログが出来上がるだろう。
アントネッリを愛でようと思ってたのに、妙な髪形と眼鏡でハッスルするジャンニーニの怪演ばかり記憶に残ってしまった!
音楽アルマンド・トロヴァヨーリ。「トロヴァヨーリの音楽を見る」くらい映画に占めるウエイトが高い。Flipper's Guitarのあの曲はセット・マットだったのかと今更のように気がついた。精子提供のエピソードでは『時計じかけのオレンジ』っぽいサウンドもあったりして楽しい。