Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

『Six musicians on their way to the last exit』(ムーンライダーズ)


 2000年のムーンライダーズは、日比谷野外音楽堂で行なわれた20周年記念公演(1996年)を収録した2枚組ライヴ・アルバム『a touch of fullmoon shows in the night』をJOY RIDE recordsよりリリース。単なるライヴ・アルバムではなくて、DVDの副音声解説よろしくメンバーのコメント(ツッコミ?)が入ったりする凝った編集になっていた。


 12月にはJOY RIDE recordsよりミニ・アルバム『Six musicians on their way to the last exit』をリリース。各メンバーのソロ曲と名曲「Kのトランク」ライヴヴァージョンが収録されている。「Kのトランク」は20世紀にさよならするという歌詞故のチョイスかな。

 
 このジャケット格好いいよね。そしてここにもまた犬が・・・。


 収録曲は、


 M-1.「the last picnic at hanging rock」(作詞/鈴木慶一 作曲/岡田徹
 M-2.「ブリキの靴」(作詞・作曲/かしぶち哲郎
 M-3.「あっ!何か聴こえる」(作詞・作曲/白井良明
 M-4.「Public Cemetery」(作詞・作曲/鈴木慶一
 M-5.「アイスなぼくとアイアンなきみ」(作詞・作曲/鈴木博文
 M-6.「楽しいとうれしい」(作詞・作曲/武川雅寛
 M-7.「Kのトランク」(作詞/佐藤奈々子 作曲/岡田徹


 各自自宅にスタジオを持っているので、「タクロク ヒキコモ マニアハジュナン」というコピーの通り、自宅録音の音源をまとめたもの。メンバーの個性が良く出ているので面白いけれど、やっぱりバンドの新曲を聴きたいなあとちょっと寂しい気がしたものだ。個人的なベスト・トラックはM-1「the last picnic at hanging rock」かな。ピーター・ウィアーの名作をアレンジしたタイトルの洒落っ気が岡田氏らしい。