Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

「育つ様子は見えないが」とか、その他


 仙台フォーラム近くの教会の前にあった告知。思わず立ち止まって見てしまった。聖書のことはよく知らないけれど、先が気になる文章だなあこれ。


 それはさておき。


 昨日ようやく新作映画を劇場で鑑賞して参りました。仙台フォーラムにて、ラース・フォン・トリアーの『メランコリア』。何に驚いたかって、結構お客さんが入ってたこと。仙台フォーラムであんなにお客さん入ってるの初めて見たかも。皆何を期待して見に来てるのやら。ってお前もだろ、と言われそうだけど。トリアーは「他人の神経を逆撫ですること」「ハリウッド的な予定調和への徹底的な反抗」「薄幸な女を虐め抜くこと」に心血を注いでるような監督だ。その負のパワーってのは何なんだろうなあと思う。それが気になって、いつも見に行ってしまうのである。『メランコリア』はスケールが大きいんだか小さいんだか分からん不思議な映画であったなあ。きっとトリアーは、今まで頭の中で何度も何度も何度も何度も世界(セカイ)を滅ぼして来たのだろうなあと思った。


 映画鑑賞後、友人のくにとも師と久々に一杯やってきた。先月故郷の友人たちと飲んだ時も、学生時代の友人Tommy師と飲んだ時も、煎じ詰めれば同じ事を繰り返し確認してきたような気がする。それは「毎日ちゃんとやれてるか?」という事だ。映画や小説、音楽やコミックといったオタ話や地元情報なんかをやりとりしつつ、友人の語るその言葉のひとつひとつから、「ああ彼はちゃんとやってるなあ」と伝わってくる。じゃあ自分はどうなのよ、ちゃんとやれてるかオレ、と自問自答しつつ。くにとも師、そして友人の皆さま、いつもお付き合いいただきありがとう。


 今日嬉しかったことがひとつ。TV「新日曜美術館」で諏訪敦氏の回が再放送されたのだ。もう一度見る事が出来て本当に良かった。諏訪氏はそれこそ究極的に「ちゃんとやってる」人ではないかと思う。リスペクト!



ちゃんとやれ!えんけん!

ちゃんとやれ!えんけん!

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