Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

バラードの夏が来る


 パトリシア・ハイスミス『贋作』、コリン・ウィルソン『宇宙ヴァンパイアー』の復刊も嬉しいニュースでしたが、今度は何とJ・G・バラードの『ハイ=ライズ』(1975年)が創元SF文庫から復刊!しかもまさかの映画化!さらには柳下毅一郎氏の監修により『J・G・バラード短編全集』が刊行開始!バラードの全短編を発表順に収録した全5巻の全集とのことで、これは楽しみです。バラードの夏が来るのか?


 バラード作品の映画化といえば、『ハイ=ライズ』『クラッシュ』とともに70年代バラードの「テクノロジー三部作」を構成するもう一冊、『コンクリートの島』映画化という情報もあったがどうなったんだろうなあ。確か監督ブラッド・アンダーソン、主演クリスチャン・ベイルの『マシニスト』コンビという情報だったので、楽しみにしていたのですが。さておき、『ハイ=ライズ』のような難物を映画化しようというチャレンジャーがいるのは頼もしいなあ。