『レオパルドマン 豹男』（ジャック・ターナー）

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　RKOのヴァル・リュートン製作による低予算ホラーをもう1本。ジャック・ターナー監督『レオパルドマン　豹男』（1943年）。『キャット・ピープル』で知られる製作・監督コンビにしてこの題名なんで、てっきりモンスター映画かと思って見ていたら肩透かし。黒豹が逃げた町で女性が次々と殺されてゆく。果たして犯人は黒豹か、それとも・・・という犯人探しの普通のサスペンス映画なのであった。原作はコーネル・ウールリッチ（ウィリアム・アイリッシュ）。ニューメキシコの寂れた町並みや登場人物たちのエキゾチックな雰囲気は面白いけれど、映画としては小ぢんまりとしたものであんまりインパクトが無かったなあ。

　ジャック・ターナーといえばフィルム・ノワールの大傑作『過去を逃れて』（1947年）が忘れられない。ここから数年であの境地まで辿り着くのかと思うと凄い。『過去を逃れて』の詳しい感想は、前のブログにて。http://cul-de-sac.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-417d.html

（『レオパルドマン　豹男』　The Leopard Man　監督／ジャック・ターナー　製作／ヴァル・リュートン　脚本／アーデル・レイ　撮影／ロバート・デ・グラス　音楽／ロイ・ウェッブ　出演／デニス・オキーフ、マーゴ、イザベル・ジュウェル、ジェームズ・ベル、アブナー・バイバーマン　1943年　66分　アメリカ）

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