『謎の映画』（洋泉社MOOK）

別冊映画秘宝謎の映画 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

　洋泉社ＭＯＯＫ『別冊映画秘宝　謎の映画』（2017年）読了。先に出ていた『厭な映画』の姉妹篇の趣向だが、より混沌としていて同人誌臭い。昨年末に出た『鬱な映画』ほどテーマが絞られているわけでもなく、正に『謎』の映画本である。脚注や解説は最小限に抑えられていて、いわゆる映画ガイドとしてはほとんど機能しない、純粋に好き者向けの1冊となっている。自分としては旧友たちと会ってヲタ話（情報交換）できない飢えを少しでも満たすためにこんな映画本は必要なのだ。見たことのない面白そうな映画がまだまだあるぞと思えるだけでも嬉しい気持ちになった。表紙はダリオ・アルジェントの『サスペリア』。謎・・・の映画か、確かに。

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