Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(サム・ライミ) 

 5月5日、ゴールデンウィーク最終日。今日こそヲタ活をと意気込んでいましたが、結局、日中は妻子と図書館に行っただけで終わってしまいました。夜になってようやくフリーになったので、最寄りのシネコンのレイトショーへ。

 

 マーベル・コミック原作の『ドクター・ストレンジ』シリーズ2作目、『ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス』鑑賞。『アベンジャーズ』(2012年)から『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)に至るヒーロー大集合シリーズは一応チェックしていますが、さすがにヒーロー個々の作品を全て見ている訳ではないので、設定や人間関係がよくわからないまま鑑賞。そもそも前作『ドクター・ストレンジ』見てないし。

 

 監督はサム・ライミ。『The Evil Dead(死霊のはらわた)』(1981年)以来、長いお付き合いの監督です。ライミは過去にオリジナルヒーロー『ダークマン』(1990年)、そして『スパイダーマン』3部作の実績があり、このジャンルに対する深い理解と愛情を感じます。それもあってか、本作はコミック原作のシリーズ続編という所謂雇われ仕事にも関わらず、まるで彼自身の企画のようなハマりっぷりでした。前のめりな演出タッチだけではなく、分裂した自分自身と対決するというテーマ的にもサム・ライミ色が色濃く出ていて、嬉しくなりました。窮地に立たされた主人公が、あるものを遠隔操作して暴れまわるクライマックスには盛り上がりました。常連ブルース・キャンベルのワンポイント出演もありで、満足満足。

 

 本作は女性キャラが多数登場するのも特徴で、それぞれの生き方(闘い方)を選択していくのも見どころです。また、最近のハリウッド映画は150分くらいが当たり前になっていますが、本作はあれこれ詰め込みながら上映時間は程よい126分。これも良かったところ。

 

 

ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス』 Doctor Strange in the Multiverse of Madness

監督/サム・ライミ 脚本/ジェイド・バートレット、マイケル・ウォルドロン 撮影/ジョン・マシソン 音楽/ダニー・エルフマン 出演/ベネディクト・カンバーバッチエリザベス・オルセンキウェテル・イジョフォーベネディクト・ウォンソーチー・ゴメス、マイケル・スタールバーグレイチェル・マクアダムス 2022年 アメリ

 

 

ドクター・ストレンジ (字幕版)

ドクター・ストレンジ (字幕版)

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