先日、何かコメディが見たくてロバート・ゼメキス『ユーズド・カー』(1980年)鑑賞。今回が初見。通りを挟んで向かい合う中古車店の熾烈な販売競争を描くスラップスティック・コメディ。
上手く説明できないのだけれど、ゼメキスの演出とはどこか波長が合わないところがあって、実は苦手な監督のひとり。『フライト』『マーウェン』は好きだけど、『フォレスト・ガンプ』や一時期連発していたCG作品は特に苦手で、『BTTF』シリーズは微妙。本作も話の中心に凄く不謹慎な設定があり、かつ欠陥車を売りつける主人公サイドの営業姿勢にコメディとは言え引っかかるところがありモヤってしまった。かと思えば妙に細かい技で勝負が決するラストのそつのなさがゼメキスだなあと。西部劇のスタンピードを大量の中古車爆走で再現するクライマックスは良かったけど。
主演カート・ラッセル。主人公の同僚役で、『ファントム・オブ・パラダイス』のロックスター、ビーフが印象的だったゲリット・グレアムが出てた。それにしてもいつになってもナンシー・アレンが出てこないなと思ってたら、そうかそれは別のゼメキス作品(『抱きしめたい』)だったか。