Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

その後のムーンライダーズ

 ムーンライダーズが活動休止して早5ヶ月。公式HPは年始から更新されていなくて、メンバーの活動情報は地道に追いかけて行くしかない状況だ。そんな訳で、今年に入ってチェックしたいくつかの活動について。と言っても主に慶一氏だけど。


 週刊文春(3/22号)の連載「新・家の履歴書」に慶一氏が登場。著名人が生家や家遍歴を語るという連載ページで、慶一氏は大田区の実家について語っている。父親の仕事仲間や親族が集い賑やかだったという実家がイラスト入りで掲載されていて面白い。イラストにはダンスに興じる人たちの姿も描かれている。何しろここは名曲「酔いどれダンスミュージック」の舞台となった場所なのだ。


 森山良子デビュー45周年を記念して昨年12月に行なわれたコンサートがBSで放映された。『森山良子 一夜限りの夢コンサート〜45年の想いをこめて〜』という番組。昨年発売された森山さんのアルバム『すべてが歌になっていった』は慶一氏のプロデュースであり、共同で曲も書いている。そんな関係で、コンサートにはライダーズのメンバー(鈴木慶一岡田徹白井良明)がゲスト出演。岡田氏がアコーディオン、良明氏がギターで素晴らしい音色を奏でていた。特に良明氏のギターは奥行きのあるとっても良い音だったなあ。ラストに演奏された慶一氏作詞・作曲の「刺繍を胸に」は、まるでスタンダード・ナンバーみたいな風格の名曲であった。


 昨年暮れの活動休止直前ライヴ『Ciao! THE MOONRIDERS』がWOWOWで放映された。自分はWOWOWに入会していないけれど、友人のギニー師のご厚意で見る事が出来た。ライヴの感動が甦って嬉しかった。ギニー師、ありがとうございます。冒頭で客席が映った時(岡田氏がアコーディオンを手に歌ってるショット)には、もうちょっとカメラ右に振ってくれたら自分も映ってたかも。


 AKB48秋元才加が主演したNHKの深夜ドラマ『朝ドラ殺人事件』(3/28、3/29オンエア)で慶一氏が音楽担当。「マルチチャンネルドラマ」とか言って、進行中にTVのリモコンを操作すると、画面が登場人物の妄想場面に切り替わったりする趣向が盛り込まれていた。ミュージカル調の場面があったり。まあドラマ自体はいかにも深夜枠らしいユルうういもので、特筆すべきようなものではなかったが。慶一氏は撮影所の大道具係の親方役で脇役出演もしており、結構重要な役柄であった。AKBの秋元嬢は面構えも身のこなしもなかなか好ましくて、芝居も上手いし、女優として充分やっていけそうな逸材ではないかな。それにしてもムーンライダーズとAKB48、全く別世界の人たちと言う感じがするけど、やっぱり同じ「芸能界」にいるのだなあと今更ながら感心した。


 同じくNHK深夜のバラエティー番組『眠いいいね』(5/6オンエア)に慶一氏がゲスト出演。司会は宮藤官九郎。慶一氏は「眠くなる曲ベスト10」みたいなのを紹介していた。この番組に関しては、自分も大分酔っ払ってたんであんまり真面目に見ていなかった。眠くて途中で意識失っちゃったし。


 そういえば、80年代後半にムーンライダーズが活動休止している間も、慶一氏はさかんにこういった深夜ドラマやバラエティーに出演してたっけなあ。そういうのも楽しいけど、やっぱりライヴ見たいぞ。仙台に来てくれないかなあ。