Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

{映画]『荒野の七人/真昼の決闘』(ジョージ・マッコーワン)

 引き続き、大分前にテレ東・午後のロードショーで録画した『荒野の七人/真昼の決闘』。『荒野の七人』の続編四作目です。続編とはいうものの、前三作とのストーリーの継続性はなく、主人公の名前がクリスであること、後はガンマンが七人集まること以外何の関係もありません。主演はリー・ヴァン・クリーフ。そのせいか、シリーズ中最もマカロニウエスタンに接近した作風(女性しかいない国境の町、皆殺し、悪党面の七人)です。しかしラストで女と抱きあうリー・ヴァン・クリーフの姿などを見ると、ああやっぱりハリウッド製西部劇なのだなと思います。


 思えば、オリジナル『荒野の七人』で主人公クリスを演じていたのはユル・ブリンナーでした。続編となる本作ではリー・ヴァン・クリーフが同じ役所を演じています。マカロニウエスタン『西部悪人伝』では主人公サバタをリー・ヴァン・クリーフが演じて、続編が作られるほど人気を博しました。その姉妹編『西部無頼列伝』で、主人公サバタ(インディオ・ブラック)を今度はユル・ブリンナーが演じているのだから面白い。


(『荒野の七人・真昼の決闘』The Magnificent Seven Ride!  監督/ジョージ・マッコーワン 脚本/アーサー・ロウ音楽エルマー・バーンスタイン 撮影フレッド・コーネカンプ 出演/リー・バン・クリーフ、ステファニー・パワーズ、マイケル・カラン、ルーク・アスキュー、エド・ローター 1972年・100分・アメリカ)