Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

「お酒映画ベストテン」、トラウマ小説復刊、とかその他 


 「最近仕事が忙しくなってきたな」とか思って、ふと気がつくともう1ヶ月くらい経っている。以前は、自分が好きなことをやれないままじりじりじりじりと時間が過ぎていくという感じだったが、最近はまるで誰かに時間をちょいと摘み取られたみたいにあっという間に時間が経ってしまう。何だろうこの感覚は。その間、関西で大きな地震があったり、新幹線で残虐な事件が起きたり、サッカーワールドカップが盛り上がっていたり、などなど、世間はどんどん動いている。自分が物事を認識して受け入れるスピードと、周囲のズレが年々大きくなっていくようで恐ろしい。自分の生活サイクルに何か問題があるのか、単に年齢のせいなのか、それとも何か他の理由があるのか・・・わからないが。


 話変わって。我が少年時代のトラウマ小説のひとつ、平井和正の『死霊狩り(ゾンビーハンター)』が早川文庫からまさかの復刊!当然、オーライ先生のイラスト付きで。これは即買案件だが、行き過ぎたセックス&バイオレンスてんこ盛りのトラウマ小説、今読むと果たしてどうなのか。読み返すのがちょっと怖い・・・。


死霊狩り【ゾンビー・ハンター】〔全〕 (ハヤカワ文庫JA)

死霊狩り【ゾンビー・ハンター】〔全〕 (ハヤカワ文庫JA)



 話変わって。ワッシュさんのブログ「男の魂に火をつけろ!」にて、「お酒映画ベストテン」の結果が発表されました。http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20180620 


1位「ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う!」 
2位「ドランクモンキー酔拳」 
3位「夜は短し歩けよ乙女」 
4位「幸福の黄色いハンカチ」 
5位「レイダース/失われた聖櫃」  
6位「カサブランカ」 
7位「吐きだめの悪魔」 
8位「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」 
9位「劇場版じゃりン子チエ」 
10位「ジョーズ」 同率10位「ダーティペア劇場版」「悪魔の手毬唄


 ちなみに自分が投票した10本(順不同)は、『ダンボ』『秋刀魚の味』『バーフライ』『トゥリーズ・ラウンジ』『白い刻印』『孤独な場所で』『火山のもとで』『シャイニング』『フライト』『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』。重なってるの『ワールズ・エンド』だけだった。選ぶときに『酔拳』と『ハングオーバー』は当然思い浮かんだ。どちらも映画的な仕掛けとしてお酒が上手く機能していて楽しい映画だとは思うけれど、「酔う」ということの実感にはいささか乏しいかなと思い外したのだった。


 他の作品を見回してみると、見事にバラバラで面白い。「お酒」という切り口でこんなに色々出てくるのかと思うと楽しい。中では、『吐きだめの悪魔』!これは思い浮かばなかった。悪い酒で怪物化する話は、酒飲みの深層を突いた設定なんで選んでしかるべきだったかも。そういえばスティーヴン・キングの初期短編に、腐ったビールを飲んだ親父が怪物化する話があったなあと思い出す。さておき、ワッシュさん楽しい企画をありがとうございました。


ナイトシフト〈1〉深夜勤務 (扶桑社ミステリー)

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