Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

映画鑑賞について

 早いもので2022年も後2ヶ月半。今年はここ数年で一番劇場に足を運んでいる。印象に残っているのは『MEMORIA メモリア』『アネット』『スパークス・ブラザーズ』『リコリス・ピザ』『NOPE/ノープ』『彼女のいない部屋』『さかなのこ』『地獄』など。『テオレマ』『野性の少年』『時をかける少女』『ロックンロール・サーカス』といった旧作も大スクリーンで見ることが出来て嬉しかった。今年は久しぶりにベスト10選べるかも。

 

 かつては年間200本以上見ていましたが、一時は年間50本程度まで落ち込み、ここ数年は頑張って年間100本くらいのペース。週に1~2本何とか時間(とお金)をやり繰りして見ている感じ。ブログやTwitterで、時々どうやって時間のやり繰りをしてるのかなと不思議なくらい見まくっている映画ファンの方がいて、羨ましいなと思います。ほんと、どうやって調整してるんだろうなあ。

 

 作品は、その時々のタイミングが合ったものを優先しているので、必ずしも厳選した1本という訳ではありません。なので、ハズすこともありますが、不思議なことに昔ほど腹は立たなくなった。1本の映画を見ると、過去に見た同じジャンルの映画にまつわる記憶、監督やスタッフ、出演者の別の作品、自分の意に沿わなかった理由の考察、そういった諸々が頭の中で渦巻いて、あれこれ思い巡らしているとハズレを引いたこともそんなに気にならなくなるのだった。この感覚は若い頃にはなかったなと思います。

 

 現在のペースを維持できるとして、死ぬまで後何本見ることが出来るだろうか。後20年生きられるとして2,000本か。これまで見てきた本数の3分の1にも満たない。って以前にも同じようなことを書いたような気がしますが、最近そんなことが時折頭をよぎる。見たい映画はまだまだたくさんあるのだ。